ram’s blog

本と映画と絵画をこよなく愛する日々の記録

2018-01-01から1年間の記事一覧

市川準

今日は備忘録がわりのように、書いておこうと思います。 本屋で見つけて気になった本です。 市川準監督が亡くなってから10年になるんですね。 高校生の時からファンでした。一番好きなのは、『東京兄妹』です。何度見たことか、今は家にVHSしかありませ…

田中小実昌『ポロポロ』

今日は、電車の中で田中小実昌の『ポロポロ』を途中まで読みました。 読み返すのは十数年ぶりで、そのときは表題作の『ポロポロ』と二つ目の『北川はぼくに』しかちゃんと読んでいなかったのかも知れません。確か、保坂和志がエッセイの中でこの作品を取り上…

『日本の同時代小説』

『日本の同時代小説』斎藤美奈子 を読みました。 まあ、まず単純に、この30年近く自分がウロチョロしてきたなじみ深い小説のタイトルを辿るだけでも、何となく甘美なものがあります。名のある賞を受けたり、一世を風靡したりして、そしてまた文学史的に重要…

エドワード・ホッパー/内村鑑三

エドワード・ホッパーの画集が届きました。 これから、朝出かける前にゆっくり眺めようと思います。 ホッパーの絵は、実物を見たことが一度もありません。展覧会、なかなかやらないですよね。何故なんでしょうか? フランシス・ベーコンに次いで、デヴィッド…

アメリカンゴシック/横尾忠則

本屋の棚の前で、ふっと引き込まれた絵がありました。 この絵です。『アメリカンゴシック』という題名で、グラント・ウッドという画家が1930年に描いたものだそうです。有名な絵なんですね。 どこか狂気というか、歪に張りつめたものを感じますよね。 見るも…

BARに灯ともる頃/銀座シックス

13年前、初めてこの映画を見たとき、こんなことを書いていました。 息子:「彼女とはうまくいっている」 父親:「そのことは信じよう。しかしいまは生活の負担も先の計画もない。うまくいくはずだ。だがグロリアかグラツィアか、他の男とミラノへ行った女だ…

堀田善衛『時間』

なんだか忙しいだけの一日でした。 堀田善衛の『時間』をやっと読み終えました。といっても、なかなか一行一行精読することができず、斜め読み、拾い読み、という有様だったのですが。 それだけ硬質な文体で書かれていて、容易に入り込んでいけない、「壁」…

ムーンライダーズ/20年

祝日だから、電車の座席も人影はまばら。 江戸川を渡っていると、すっきり晴れた青空とスカイツリーをバックに、ぼんやりした顔の少年が遠くを見つめながら、鼻くそをほじっていました。 完璧な真昼の光景です。 昨日入手した、ムーンライダーズを聞いていま…

人からよく思われたい

今日一日、心の中を占めていた思いは、こういうことでした。 『人からよく思われたい』 何だか分かりませんが、そればっかり考えていることに気が付きました。 でもまあ、結局のところ、目の前にいる相手が自分のことをどう思っているかなんて、正確には分か…

同窓会が怖いのは・・・

「同窓会の恐怖」というものがあります。 2日前、大学のサークル仲間の同級生から、久しぶりにメールが来ました。 同じサークルのメンバーが今度帰国するから、年末にちょっと会おうじゃないか、という誘いです。わたしは友達が少なく、そういった誘いのメー…

仕事の恐怖/「批判される」ことが怖い?

一日の、そのときに本当だと思えたことを、日記に書くというのが、日記の効用だと思います。 何のためにブログを更新しているのか? というと、そんなことを改めて考え出すのも「頭でっかち」な感じがしますが、一日一日が瞬く間に過ぎてしまい、過ぎた後に…

「ヨブ記」を読む

今日は、朝早く起きてのんびりしているうちに、昼近くになってしまいました。 『ヨブ記』を読んでみました。 家にある旧約聖書は文語体のものだけなので、正直読むのがしんどいです。以前スマホに100円ぐらいでダウンロードしていましたので、それで読んでみ…

『素敵なダイナマイトスキャンダル』/「ヨブ記」

今日は、昨日の疲れを引きずらず、短い時間でしたが、よく寝ました。 少しのんびりしてから、近くの公園の中にある図書館に出かけました。 『生きる』末井昭 『末井昭のダイナマイト人生相談』 『天才と死』荒木経惟 『聖書の名言100』綾瀬凛太郎 を借りてき…

大貫妙子/なにわ金融道/まんぷく

今日は長い一日でした。 ぶっ続けの目まぐるしい仕事に、脱力気味です。 行きと帰りの電車の中で、ずっと大貫妙子さんの「春の手紙」をリピートしながら聞いていました。 最近知った曲です。とてもいい歌ですね。調べてみると「家裁の人」というドラマの主題…

末井昭を読む

最近、ずっと末井昭さんの本を読んでいます。 いつのことか忘れましたが、最初に『素敵なダイナマイトスキャンダル』を読んだときは、あまり心に入ってきませんでした。いつのまにか本も手放してしまっていました。 でも、『自殺』が出た頃に図書館で借りて…

11月15日の日記

朝起きて、朝食を取ってから、仕事へ出かけるまでの間に、けっこうゴロゴロ過ごしています。そこで15分くらい、瞑想をします。 寝室のベッドの上に枕を重ねて座って、まあ、目を瞑って瞑想するわけです。 終わった後は、わりと頭がシンと静かになっています…

映画を見ました、という一日。

今日は、会社に休みをもらって、のんびり映画でも見ることにしました。 まず始めに『グリーン・ゾーン』。 最近の映画ですが(と思っていましたが、8年も前の映画でした)、父親に勧められるまでは、題名すら認識していませんでしたし、知っていたとしてもマ…

読書「自分の中に歴史を読む」阿部謹也

自分の中に、何か一本軸がほしい。 そういう思いで彷徨っているうちに出会った一冊。てっきりすでに読んだものだと思って本棚に眠らせていたが、なんとなんと、ちゃんと読んだら、実に示唆に富んだ本だった。 2006年に亡くなった、西洋中世史の大家、阿部謹…

映画『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』

あらすじ テキサスとメキシコの国境地帯で、遺棄された不法入国者メルキアデス・エストラーダの銃殺体が発見される。これが1度目の埋葬。殺害に関与したのは国境警備隊員のマイクだったが、彼は荒野の真ん中に響いた突然の銃声に怯え、無闇矢鱈にライフルを…

読書「漱石」母に愛されなかった子

語り口に、一気に引き込まれてしまった。 母が病気で死ぬ二三日前台所で宙返りをしてへっついの角で肋骨を撲って大に痛かった。母が大層怒って、御前の様なものの顔は見たくないと云うから、親類へ泊りに行っていた。するととうとう死んだと云う報知が来た。…

読書「漱石のこころ」

先日、早稲田にある漱石山房記念館に行ってきた。 昔から、漱石が好きだったけれど、さらに親しみを感じた。 それで手に取った「漱石のこころ」という岩波新書。 「坊っちゃん」の諷刺の矛先が、山縣有朋、伊藤博文、桂太郎に向けられているというのは知らな…

瞑想について

毎朝、できるだけ瞑想をするようにしている。 15分足らずの短い時間ではあるけれど。 いろいろな本を読んで、瞑想法については独学で学んできたつもりだが、だからこそ我流から抜けきらない。読んできた本と言えば、たとえば以下の通り。 自分を変える気づき…

図書館の帰り道

今日は休日で、いつものように近所の図書館まで歩いて行ってきた。毎度毎度、読み切れない冊数の本を借りて、ざっと目を通しはするものの、何かが自分に刻印された思いもしないままに、次から次に本を借りている。 帰り道の途中、10年、いや20年来同じような…

最初の記事

普段、通勤電車の中で、よくテーラワーダ仏教のスマナサーラ長老の説法を読んで自分を励ましている。kindleunlimitedというサービスで無料体験できるうちに夥しい数をダウンロードして、浴びるように読んだ。それでも塩水を飲んでいるみたいに、不安や恐怖心…