ram’s blog

本と映画と絵画をこよなく愛する日々の記録

末井昭を読む

最近、ずっと末井昭さんの本を読んでいます。

いつのことか忘れましたが、最初に『素敵なダイナマイトスキャンダル』を読んだときは、あまり心に入ってきませんでした。いつのまにか本も手放してしまっていました。

素敵なダイナマイトスキャンダル (ちくま文庫)

でも、『自殺』が出た頃に図書館で借りて読んで、フワッと心が軽くなるような不思議な幸福感を感じたのをよく覚えています。とにかく面白くて夢中で読んで、同時に、なんて疲れる人生をこの人は生きているんだろう、と思ったのでした。

自殺

それから数年たって、『結婚』という本が出たのは知っていたのですが、ずっと手が出ませんでした。出版されてから何年たったのか知りませんが、ようやく、読んでみようかな、という気分になりました。そしたら、後戻りするみたいに、昔読んだ本を読み返したり、ほかの本を手に入れて読んだりしています。

純粋力

なんて言うんでしょうね、あの肩の力の抜けた(ように思える)物事のとらえ方、タガガ外れたような、どこかプツリと切り捨てられたような、爽快であるようにも見えますが、その実どこか薄ら寒く、それでいて自由だ、という乾いた冬の空気の匂いを嗅ぎながら、一人(とは限りませんが)なんとなく、孤独に歩いているような気分になりました。

今日は、こんなところです。