ram’s blog

本と映画と絵画をこよなく愛する日々の記録

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

加藤典洋『村上春樹は、むずかしい』

加藤典洋『村上春樹は、むずかしい』を読みました。村上春樹は言うまでもなく、底の浅い作家ではない、気取った会話や、すぐ寝る女の子ばかり書いて、リリカルなだけで人間を書けていない、軽くて中身のない作家なんかではない。いかに先鋭的に、ときに時代…

『だまされ屋さん』星野智幸

正直言って、大変な面白さでした。 語りのドライブ感といったら、圧巻と言っていいと思います。 久しぶりに引きずり回される小説を読みました。 小説自体の構成としては、何もかも放り込み過ぎ、そして全てにアンサーしようとし過ぎて、最後の最後は力が薄れ…

野見山暁治展/蓮實重彦/休日出勤

100歳記念 すごいぞ! 野見山暁治のいま作者:野見山 暁治発売日: 2021/01/10メディア: 大型本今日は、かねてから予約してあった、野見山暁治の展覧会に行ってきました。日本橋高島屋で開催されています。以前から、存在は知っていましたが、実物の絵を見るの…

開高健 その人と文学 / 大江健三郎 / カント 

一年に数回、何かのきっかけで開高健についての本に手を伸ばします。今回は確か、何かのタイミングで「増田みず子」という名前を見かけて、その人の本は読んだことないんですが、そういや開高健のあの本で喋っていたな、というんで、久しぶりに本棚から取り…

フランスの思い出/休日出勤

今日は休みでしたが、欠員が出たため休日出勤することになりました。時間があったので、少し映画鑑賞。もう何度目かの『フランスの思い出』です。やっぱり、いいですね。あの田舎の町の、何もない道や、明るい陽や、広い墓地が、心に染みるようです。なんだ…