ムーンライダーズ/20年
祝日だから、電車の座席も人影はまばら。
江戸川を渡っていると、すっきり晴れた青空とスカイツリーをバックに、ぼんやりした顔の少年が遠くを見つめながら、鼻くそをほじっていました。
完璧な真昼の光景です。
昨日入手した、ムーンライダーズを聞いていました。
新作だと思ったら、なんと2006年の作品で、12年も前のCDです。
考えてみたら、20年前の曲が新しい曲というイメージのまま更新されていません。
ムーンライダーズを知ったのは、NHKの『ソリトン』に出ていた岩井俊二監督が紹介していたのがきっかけです。そのとき僕は高校生でしたが、とにかくあちこちのCDショップを自転車で駆け回り、手に入るCDを小遣いで買い漁った記憶があります。
ムーンライダーズの音楽よりも、岩井俊二の聞いている音楽が聴きたかったんだろうと思います。
でも、ムーンライダーズの過去の作品を一人で聞いているひとときは、とても幸福な時間でした。繰り返し、聞き続けたものです。
いつのまにか、あっという間に20年が経ってしましました。
この20年には本当にいろんなことがあったはずですが、ムーンライダーズの曲は、古びることはない気がしました。