ボナール『棕櫚の木』/『フィリップス・コレクション展』/ジャック・タチ『ぼくの伯父さん』
最近仕事が(気持ちの上で)忙しく、休んでいる場合ではない、なんていう妙な焦りがあったのですが、せっかくだから休もう、ということで、ゆっくり起床してから録画されていた「ぶらぶら美術館」を見ていました。
今日の予定は行きつけの病院に薬をもらいに行くくらいの計画でしたが、番組で紹介されていた『フィリップス・コレクション展』にボナールの『棕櫚の木』が来ていることを初めて知り、どうしても見たくなって、急遽、妻を連れて見に行きました。
ついさっきテレビで見ていた作品を、数時間後には目の前で見ることができる喜びを感じました。
『棕櫚の木』のあの色彩の賑やかさ、画面の上部を大振りな棕櫚の葉に覆われた安心感、逆光効果による手前の女性の顔の涼しげな暗さ、きらきらした中景の屋根、ぼんやりほのぼのした遠景の野並。眺めるにつけ、見つめるにつけ、心に染み渡る喜びを感じました。
その他にも、『犬を抱いた女性』と『開かれた窓』を見ることが出来ました。『開かれた窓』というのは画集の中でも見たことがない絵でしたが、とても味わい深い絵でした。
『全員巨匠!』といううたい文句通り、かなり満足感を味わえる作品展です。なかでもセザンヌの作品や、アンリ・ルソー(1枚だけでしたが)、ドガ、ゴッホ、クレーの作品に出会えたのはうれしかったです。
モランディ、ニコラ・ド・スタールという画家には、ちょっと注目してみたいと思います。
帰宅してからは、こたつでゴロゴロしながら、ジャック・タチの『ぼくの伯父さん』をDVDで鑑賞しました。見るのは3回目くらいですが、いつも途中で寝てしまうので、今度こそは、と思いながら見ていましたが、やっぱり途中でうつらうつらしながらなんとか最後まで見ました。
とくに、言うことはありません。