映画『OH LUCY!』/『マーク・ロスコ伝記』/『ダンマパダ』
今日はいつもより少しゆっくり寝てから、メトロに乗って買い物に出かけました。
怪我の傷は、膝の方は少し癒えてきた気がしますが、肋骨は依然、異常な痛みを感じます。でもまあ、こんなものなのでしょう。もう少し耐えたいと思います。
夜は、食後に『OH LUCY!』を見ました。
とても良かったです。役所広司の存在感はすごいですね。ラストは、これで終わり? という物足りなさを感じてしまいました。役所広司演じる元刑事の男のことをもっと知りたい、掘り下げてもらいたい、と思ったからです。同じ脚本でも、名だたる俳優が役を固めているとドラマの説得力がぐんと増す、という印象の映画です。それぞれの俳優が演じる存在感には味わいがありますが、お話は尻切れトンボと言うべきでしょう。
でも、どうだったら良かったというのでしょう? それはちょっとよく分かりません。
イントロダクション
毎日が幸せでもなく、性格も歪んだような中年の独身OLの節子。何か裏がありそうな姪の誘いに乗って怪しい英会話教室に体験入学をします。そこで出会ったイケメンの講師ジョンからLUCYと名付けられ、ハグをされて、軽く自己を解放する経験を味わった節子は、ジョンに心を奪われてしまいます・・・
と、つらつらあらすじを頭の中で辿っていくと、それなりに面白い展開で、寺島しのぶ演じる節子の過剰ぶりに引き込まれていくところはすごいです。
ただ、そういう風にしか生きられない人の姿が腑に落ちて、そういう風にしか生きられないこと、ずばりそのものが胸に染みてくる一歩手前で映画が終わった、というべきなのかも知れません。でも、心に残る映画でした。
本屋で、『マーク・ロスコ伝記』という、かなり分厚い本が出ているのを見ました。なんとか入手して読んでみたいものです。
それから、片山一良の『ダンマパダ 全詩解説』はちょっとお小遣いを貯めて、買いたいと思います。9000円はちょっと躊躇いますよね。