「ぶらぶら美術館」/カフカの変身/山下達郎
今朝はぐっすり眠って目覚めました。
出かける前は、「ぶらぶら美術館」のムンクの回を見ながら、こたつでゴロゴロしていました。ムンクについてはNHKの「日曜美術館」でも取り上げていましたが、「ぶら美」の方が、ずっと面白かったですね。
仕事へ向かう電車の中で、カフカの「変身」を読み終えました。久しぶりに、もしかしたら本当に読むのは10年ぶりくらいかも知れませんが、面白かったです。
特にこのくだり・・・。無断欠勤したザムザを不審に思い、家まで駆けつけた支配人や家族が扉の外でやきもきしています。それに対して、
いまこれほど自分に会いたがっている連中が自分の変わりはてた姿を目のあたりに見たらなんというだろうかと彼はわくわくした。もし彼らがびっくり仰天したら、おれにはもう責任はないから、悠然としていればいいし、彼らが平気の平左だったら、おれもまた興奮するいわれはないわけで、急いで駅へ駆けつけて八時の汽車に間に合うようにすればいいだけの話だ。p22(新潮文庫)
自分の状況をすっかり、放り出してしまったような、不条理の中にそっくり明け渡してしまったような、妙な安心感がある気がしませんか? この部分はじっくり味わっていきたいと思います。
その後、もう10年以上本棚で眠っていたヘルマン・ブロッホの「夢遊の人々」(上巻)を読んでみようと1頁読み始めただけで、眠気が来ました。
仕事に行く前にブックオフに寄って島尾敏雄の「死の棘」を108円で買いました。
さて、職場では、こういう想念と戦いました。
職種が違うと業務量が違うのも当然ですが、「自分にだけ業務がおっ被さっている」と思ったのです。この考えは、役に立たないので、どうにか考え方を変えていこうとおもっています。尊大です。疲れます。
帰りの電車の中では、大貫妙子さんについて検索しながら、山下達郎を聴いていました。
高校生の時に買ったベスト盤です。「ターナーの機関車」が今日は良かったです。そろそろ別のCDも聴いてみようと思います。
今日の良かったこと
①事務作業をがんばったこと
②絵画の良さについて、改めて感じ始めたこと
③お世話になった元上司から電話をもらったこと