ram’s blog

本と映画と絵画をこよなく愛する日々の記録

中島敦/皇居/『ファントム・スレッド』/『病院で死ぬということ』

今日は、午前中、休日出勤でいろいろ用を済ませてきました。

電車の中では、中島敦の『名人伝』を読んで、クスリとさせられました。

山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)

帰りはどこか散歩しようというので、妻と皇居を散策してきました。

部分的に一般公開されているんですね。中に入るのは初めてのことでした。

警備の人がボディチェックをするというので鞄を開けて見せるのですが、

ペットボトルや水筒を持っている人は、目の前で一口飲まされていました。

大変ですね。

 

その後は神楽坂を散歩して通り抜け、とあるお店であまりおいしくない餃子を食べて、青島ビールを飲みました。

 

最寄り駅でブックオフもぶらぶら。

家に帰って、『ファントム・スレッド』を見ました。今年の3月でしたか、アカデミー賞の授賞式を見たときから、ずっとみたいと思っていた映画です。

ファントム・スレッド (字幕版)

ポール・トーマス・アンダーソン、いいですよね。

『ゼアウィルビーブラッド』はちょくちょく見返しています。

今回の『ファントム・スレッド』は映像的な拡がりはありませんが、

美しく、ぐいぐいと引き込まれます。

ダニエル・デイ・ルイス演じる売れっ子デザイナー。神経質で、ドレスにしか興味がなく、人間に興味のない偏屈な男として登場するのですが、結局は、そのようにしか生きられない、純粋で真摯な生き様が浮かび上がってきます。そして、はじめは何のことやら分からないのですが、見終わると、不思議な愛の形が見えてくるような映画です。

恋人、妻役を演じた女性は初めて見たにもかかわらず、何度も見たことがあるような存在感です。

ダニエル・デイ・ルイスには引退して欲しくないですね。

病院で死ぬということ [VHS]

それから、寝る前に、市川準の『病院で死ぬということ』を途中まで見返していました。もう少しで終わるところまで来たのですが、今日は途中でやめて、本読んで寝ようと思います。